第31回院内コンサート 1998.3.12
– ごあいさつ –
寒さも峠を越え、春の息吹をそこかしこに感じ取れる季節となりました。スギ花粉の洗礼を受け、春の訪れを目と鼻で存分に体感している私にとっては、素直に喜べない季節でもあります。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
巷では、政策ミスによって作られた、深刻な不況の嵐が吹き荒れ、また大蔵官僚達の恐るべき堕落ぶりが、連日報道され、日本は大変な時代に突入してしまったなあと、日々実感しております。偏差値だけで選ばれた、自己中心的で、大きな志を持たないエイリアン達によって日本の官僚機構は私物化され、日本全体の舵取りを誤ったようです。今後は一日も早く、すべての膿を出し切り、日本中の英知を集め、日本再建への道を模索すべきかと考えます。
とかく暗いニュースばかりが目につく昨今、今夜のコンサートはとびっきり明るく楽しい趣向をこらしております。すっきり爽やかに春の新風を心に吹き込みましょう。
さて今年当院テーマは「バランス感覚」と致しました。組織の中で、自分の演ずるべき役割を理解し、大きな流れの中で自己に埋没することなく、常に全体を見渡しながらバランス良く行動することを目指します。
ますます厳しい社会構造の中、確固たる「信頼」関係の下、「笑顔」と「親切」な対応に包まれた、やすらぎの空間を提供すべく、職員一同努力する所存です。
今後とも皆さまの暖かな御支援の程、よろしくお願い申し上げます。
– プログラム –
1 トリオ op71-1 F.ダンツィ
2 古典舞曲より シシリアーナ 作者不詳
3 祈り フォーレ
みんなで歌いましょう
「旅愁」 オードウェイ
4 ピアノ協奏曲第2楽章 ヘンリーマンシーニ
5 映画音楽
「酒とバラの日々」「シャレード」「ムーンリバー」 ボッケリーニ
6 映画音楽
「いつか王子様が」 「ララルー」 「ハイホー」
「狼なんかこわくない」 「チムチムチェリー」
「星に願いを」 「これが恋かしら」
「ビビディバビディブー」 ディズニー
– 演奏家の紹介 –
春山和也(ピアノ)
群馬大学卒業。前橋市出身。前橋市在住。現在小学校の音楽講師。
小田原由美(ヴァイオリン)
岡山県出身。6才よりヴァイオリンを始める。国立音楽大学付属高等学校を経て、国立音楽大学器楽科ヴァイオリン専攻を卒業。卒業と同時に群馬交響楽団に入団する。10年間在籍の後退団。セシリア弦楽四重奏団、第1ヴァイオリン奏者としての活動を経て、現在はソロ、室内楽の奏者として演奏活動を行なっている。
富山節子(チェロ)
東京芸術大学卒業、前橋市在住。演奏活動をしながら後進の指導をしている。
長田万希(フルート)
東京都出身。東京学芸大学大学院音楽科修士課程終了後渡欧。ウィーン市立音楽院に学ぶ。フルートを吉田雅夫、三村園子、G・ヘヒテル各氏に師事。ウィーン市立音楽院管弦楽団首席フルート奏者を勤めた後、ドイツに居を移し、ドイツ国内でフリー奏者としてオーケストラ、室内楽、ソロの分野で活躍。94年帰国。活動の場を日本に移す。