第27回院内コンサート 1997.2.20
– ごあいさつ –
寒さ厳しい毎日が続いておりますが、スギ花粉も舞い始め、そろそろ春の訪れも間近かと感じております。みなさんお元気ですか。
マハティール率いるマレイシアも、遂に母国語を英語に切り変え、世界の共通言語としての英語のもつ重みが増してきた感があります。リアルタイムで飛び交う情報を素早くキャッチし反応する為には、英語力を早急にアップすることが急務と思われますが、日本の英語教育は旧態依然とした陳腐な教育法をくり返すだけで、一向に改善される気配すら見られません。とても心配です。
さて今夜のコンサートはこれまでと一味違ったアレンジメントになっております。3種の楽器の奏でる絶妙のハーモニーをじっくりとお楽しみ下さい。
今年、当院の掲げたテーマは「プラス思考」です。きちっとしたあいさつのできる、プラス思考で行動するスタッフを目指します。
今後共みなさまのあたたかなご支援の程、よろしくお願い申し上げます。
– プログラム –
1 「カルメン」より間奏曲 ビゼー
2 美しきロスマリン クライスラー
3 アンダンテ ヴァリエーション ロッシーニ
4 タイスの瞑想曲 マスネー
5 カノン パッヘルベル
みんなで歌いましょう
「浜べの歌」「早春賦」「花」
6 フルートとハープのための協奏曲 第2楽章 モーツァルト
7 3つの小品 ボッケリーニ
8 ひき潮 マックスウェル
9 2つの間奏曲 イベール
– 演奏家の紹介 –
長田新太郎(ヴァイオリン)
群響コンサートマスター。東京に生まれる。慶應義塾大学経済学部を卒業後ヴァイオリニストを志し、徳永二男氏に師事、本格的な勉強を始めた。その後、東京芸術大学音楽学部に入学、阿部靖氏のもとで研鑽を積む。同大学卒業後は、ソリストとして活躍する一方、故伴有雄氏の紹介により、ニュー・フィル・ハーモニー・オーケストラ千葉の創設に参加、コンサートマスターを勤めた。87年留学のために同オーケストラを退団、ウィーン市立音楽院にて、A.アレンコフ氏に師事。在学中もヨーロッパ各地、中国、日本等で、ソロ、室内楽の分野で活躍を続ける。90年、J.S.バッハ生誕の地、ドイツ・アイゼナッハ州立管弦楽団と特別契約、首席コンサートマスターとなる。シンフォニー、オペラ、現代音楽、宗教音楽と幅広い活躍をする。92年には、ドイツワグナー協会よりバイロイト奨学生に選ばれた。94年1月、アイゼナッハ州立管弦楽団退団。94年2月より群馬交響楽団コンサートマスター。
長田万希(フルート)
東京都出身。東京学芸大学大学院音楽科修士課程終了後渡欧。ウィーン市立音楽院に学ぶ。フルートを吉田雅夫、三村園子、G・ヘヒテル各氏に師事。ウィーン市立音楽院管弦楽団首席フルート奏者を勤めた後、ドイツに居を移し、ドイツ国内でフリー奏者としてオーケストラ、室内楽、ソロの分野で活躍。94年帰国。活動の場を日本に移す。
小野ゆみ子(ハープ)
足利市出身。ピアノを藤岡幸、ハープをヨセフ・モルナール両氏に師事。
1976年 国立音楽大学ハープ科を卒業。武岡賞受賞。
1978年 フランスのニース夏期講習会にて、リリー・ラスキーヌ女子に師事。
1980年代、国内各オーケストラにて活躍。
1990年 渡独、デュッセルドルフにてムンケル・レーマン女子に師事。
1994年 帰国。現在、フリー・ハーピストとしてソロ、アンサンブル、オーケストラなどで幅広く演奏活動を行なっている。