独裁者待望論?
2025年1月20日、アメリカ合衆国第47代大統領に、ドナルド ・ジョン・トランプ氏が就任しました。彼についての評価は賛否両論ありますが、何れにせよアメリカ合衆国史上稀に見る、強力な個性を持った男が、この地球上最も強大な国のトップに立つ事になりました。さて現在世界は1945年に終戦を迎えた第二次世界大戦以降、最も秩序の乱れた状況となっており、世界各地で戦争が勃発し罪なき多くの市民の命が日々失われています。国連の権威は地に落ち、常任理事国(英・米・仏・ロシア・中国)が乱発する拒否権の行使により、国連安全保障理事会の決定は何ら実効性を持たない空虚なものとなっています。こんな中、世界各国で右派勢力が台頭し、American first は言うに及ばず自国ファーストの政策が横行し始めております。そのたどり着く先がどうなるか、これまでの人類の歴史の教訓が生かされないのではと心配する人が増えて来ております。この混沌とした世界情勢の中、日本はどんなスタンスで世界と対峙すべきなのでしょうか。世界で唯一の被爆国であるにも拘らず、常に米国の顔色を窺い、核兵器禁止条約にも不参加という体たらくは、日本の腰抜け外交の象徴であると考えます。戦後80年、外務省の無能ぶりには、ただ呆れるばかりですが、同じ敗戦国のドイツ、イタリアが粘り強い外交交渉の末、不平等条約の廃棄に成功したのに比べ、我が国では天下の不平等条約「日米地位協定」にはこれからも全く手を付けない姿勢を貫くようです。こんな中、歴史観を持たず、知性を全く感じさせない政治屋達が日本のトップに連綿と名を連ねて来ております。まさに30年続く日本の停滞を象徴するような人達です。
さて、これまでの我が国の歴史をひも解くと、国家存亡の危機に際し強力なリーダーシップを発揮して国難回避に貢献する人物が登場した事例があります。そろそろ大衆迎合政治を止め、誠実で高潔、正義感が強く、謙虚で高い知性を持ち、国際感覚に優れ、常に国民目線で考え、時代の先を読む先見性に優れた政治家が現れ、良い意味で独裁的に、時には痛みを伴う政策であっても国家・国民を第一に考え断行し、日本がまた再生軌道に戻るまでの一定期間だけ、ある意味強引に正しい方向に導いてくれることを夢想しています。そして我々国民は「今だけ、金だけ、自分だけ」をモットーとする政治屋を選挙で落選させる事を目指しましょう。