ボヌール ビューティメディック

2011年10月07日

脱毛と増毛

私は気の置けない仲間たちと酒を酌み交わし、ワイワイワイワイ、取りとめもない話をしながら時間を過ごすのが好きです。

つい先日も、いつものように楽しい時間を過ごしていた時、ある友人から面白いことを言われました。

それは、

「おまえの所は1階で毛生え薬を売って、2階で毛を抜いてるんだねえ 

というものでした。

確かにそう言われてみれば、1階のわたなべ整形外科では、男性型脱毛症の治療薬である、「プロペシア」を処方しているし、2階の美容皮膚科、ボヌール ビューティーメディックでは、本格的な「医療レーザー」を使用して、全身の脱毛をしています。

医療法人もみの木会という組織は、同じ建物の1階と2階で全く正反対の治療を行なっている、という指摘は、なかなか愉快なものでした。

ところで私が、この、ある部分、正反対の治療を行なう二つの組織を運営しながら、いつも共通の理念として心掛けているのは、数ある医療機関の中から、我々の施設を選んでいただいた方達に、最高の満足を感じていただけるよう、地道に精進するということです。

具体的には、スタッフの徹底的な教育であり、2階のボヌールで言えば、両毛地区で一番の低価格にも拘わらず、東京の最高級エステサロン並みのインテリアで、くつろぎの空間を演出し、来院された方達に、医療機関にいる事をしばし忘れていただく事などです。

脱毛を検討されている方は、是非、選択肢の一つに加えていただければ幸いです。

私は外来をしていて、患者さんから「先生の所の職員さんは皆さんキレイな人ばかりですが、これは先生の趣味ですか?」と、たびたび聞かれます。正直な話、自分の好みで職員を集められるほど余裕はないというのが実態ですが、ココは一番、余裕の対応で、あえて否定も肯定もせず、曖昧なオリエンタルスマイルでごまかすことにしています。

私が新入職員の面接試験の際、一番心掛けているのは、顔やスタイルの良し悪しではありません。どんなにキレイで頭脳明晰、スタイルも良くても、可愛気の無い人は採用しないことにしています。私が一番求めているのは、心根の優しい、デリケイトな気配りのできる、可愛気のある人です。

私共の職員の中には、採用後どんどんキレイになって行く人もいますが、これは困っている患者さんに奉仕するという、医療機関ならではの、聖職に従事するうち、自然と、内面から美しくなって来たのではと、私は勝手に推測しております。

2011年10月02日

わが母校 三中

私の母校、足利市立第三中学校の正門を入ってすぐの所に、第18回卒業生(昭和41年3月)が卒業記念に贈呈した石碑があります。

ここに、栃木市生まれの小説家、山本 有三氏の代表作「路傍の石」の中に出て来るフレーズが刻まれています。

たった一人しかない自分を 
たった一度しかない一生を 
本当に生かさなかったら 
人間生まれてきたかいがないじゃないか 


これは私の人生に大きな影響を与えた言葉であり、自分の子供たちにも、くり返しくり返し伝えている言葉です。

夢中で駆け抜けた三中での3年間でしたが、生徒会長を経験したり、所属していたハンドボール部は、レギュラーで迎えた3年生の時、県大会で9年連続優勝を達成したりと、今振り返ってみると結構充実していたなあと思います。この3年間を通じて常に頭の中にあったのは、この「路傍の石」のフレーズでした。

人生の早い時期に、このような心に響く言葉を与えてくれた,昭和41年3月卒業の先輩方に、感謝 感謝です。 

    

2011年09月29日

アイタ・ペアペア

私が外来で頻繁に発する言葉に、「アイタ・ペアペア」というものがあります。

これは私たち夫婦がハネムーンで訪れたタヒチの言葉です。スペイン語の「ケ・セラ・セラ」、沖縄方言の「なんくるないさ」、タイ語の「マイ・ペンライ」、英語の「Don’t worry」、日本語の「気にしない、気にしない!」に相当する言葉です。

外来にはさまざまな悩みを抱えた患者さんがいらっしゃいますが、診察が終わり、まだなんとなく元気がない方に対して、よく使います。

「元気な人」とは、勝手ににぎやかで、うるさい人ではなくて、「その人と一緒にいると自分まで元気にさせてくれる人」であるという話を聞いたことがありますが、

私は常々この「元気な人」を目指して外来で患者さんの診察をしています。

       

2011年09月27日

MRさん

みなさんの中で、毎週水曜日の夕方、わたなべ整形外科の待合室後方に、ネクタイをしめスーツをビシッと着込んだアラサーの紳士たちが10数人、少し遠慮がちに、しかし背筋をピッと伸ばして座っているのを、見かけた方はいらっしゃいませんか?

彼らはMRと呼ばれる人達です。正式には「Medical Representative」と呼ばれ、製薬メーカーや薬問屋さんの社員で、主に自社の薬に関する情報提供、情報収集、販売促進活動などを担当する営業職です。

当院で開催される、さまざまなイベントに参加したり、裏方さんとしてサポートしてくれたり、毎週木曜日午後のテニスでは、一緒にプレイを楽しんだりしています。

大体、ウィークデイの昼間、テニスの相手をしてくれる人を探すのはとても大変な事ですが、彼らは半分仕事、半分自分の健康管理の一環のような不思議なシチュエイションで、よく私の下手なテニスに付き合ってくれます。

先日は、6年程当院を担当してくれたMR伊藤さんの送別会がありました。

事務の女性達の強い希望で、開かれた送別会でしたが、アットホームな楽しい集まりになりました。「イル・ガット」の料理は、今回もおいしくて、ワインとの相性も良く、町田・日比野ペアの作品は今回も二重丸でした。

2011年09月25日

古澤巌 コンサート

9月23日(金)、久しぶりで 古澤巌さんの演奏を聴く機会がありました。

太田市の瑞岩寺というお寺の、本堂と境内を開放して開催されたものです。副住職の長谷川俊道さんとは以前から面識があり、お招きを受けいただき、参加させていただきました。

境内に灯る500本のキャンドルが幽玄な雰囲気をかもし出す中、多くの秋の虫たちとコラボしたヴァイオリンの音色は、しばし異次元の世界へと誘うものでした。

不況が深刻化し、市民のマインドが落ち込む中、このような形で、様々な組織がメセナ活動を展開することは、とても意味のあることと考えております。

当院でも、平成2年から、1年に4回、院内クラシックコンサートを、チャリティーとして開催し、お預かりした浄財は足利市社会福祉協議会へお届けしております。

来月10月13日(木)は、第85回目の開催となります。

時間を調整していただき、多くの方々に参加していただければ幸いです。

2011年09月21日

台風の被害状況

台風15号は、今夜9時半頃、日本各地に大きな被害をもたらしながら、福島県沖の太平洋上に抜けた模様です。

今回当院の被害は、北側からの強烈な、横殴りの風雨に曝された為、1階トイレ、リハビリ、2階手術室隣室の換気扇排気口から雨が侵入した事位で済みました。

しかし、2階のボヌールではお客様のキャンセルが目立ち、また当院外来も、午後は患者さんが少なく、閑散としていました。そんなわけで、まるで計画停電の時を思い出させるように、経済的被害は甚大でした。

それにしても足利市全体の被害は、今回も極めて軽微で済みそうです。

最近聞いた話ですが、東京に本社のある、大手香辛料メーカーが、足利は自然災害が極めて少ないので、工場誘致を決めたそうです。そう言われてみれば確かに、地震は少ないし、水道の水は渡良瀬川の地下伏流水だから安全で、水不足の心配もないし、渡良瀬川の治水工事はほぼ完成していて洪水の恐れもない。足利に工場を誘致する際のセールストークに使えるなあと感じました。

日本各地で自然災害が発生する度に、被害に苦しんでいる方たちには本当に申し訳ないのですが、足利に住んでいる幸せを実感しています。

2011年09月19日

祝祭日の診療

わたなべ整形外科では、2010年9月から、祝祭日は午前中のみ診療をしています。祝祭日が1ヶ月に1回の時は院長、2回の時は副院長と交代で担当し、スタッフの数も多少減らし気味でやっていますが、今日は私の担当でした。

途中まで順調に流れていたのですが、アキレス腱断裂の患者さんにギプスを巻いたり、草刈り機に手指を巻き込まれた挫滅創の急患が来たりで、診察の待ち時間が少し長くなってしまいました。

申し訳なかったなあと、反省しきりです。

しかし祝祭日は、ドクター2人で診療する程の外来数ではないので、悩ましい所です。何とか1時半頃に外来終了し、5分で昼飯を済ませてから、今日は来年採用する新入職員の採用試験でした。

私も面接に立ち会いましたが、今回はリハビリと事務に、それぞれ2人位ずつ採用する予定です。  

2011年09月18日

病院南側外壁の修理

前回、7月25日のブログでもお知らせしましたが、外壁修理工事の現状をお知らせします。

来院される患者さんにご迷惑をお掛けしないように、工事は、木曜日の午後か、日曜日に限定される中、台風の影響もあって、なかなか予定通りに進んでおりません。

しかし、9月11日(日)早朝から深夜までかけて、ようやく浮き上がっていたすべてのタイルの剥がしが完了しました。今は、天候を読みながら、タイルを張る日を調整している段階です。

問題は、すでに20年経過して十分日焼けしたタイルと、似たような色調のタイルが用意できるかどうかです。最大限の努力はしますが、うまい具合に行かなかった時は、大震災のせいにして、デザイン性の増した外壁を可愛がってもらえれば幸いです。

毎日外来診療をしていて感じるのは、来院している患者さんのほぼ9割以上の方が、 整形外科医と柔道整復師の違いについて正しく理解していないという事です。

ちょうどいい機会ですので、簡単に説明させていただきます。

まず「ほねつぎ」「接骨院」「整骨院」という名称についてですが、これは表現の仕方が違うだけで、すべて同じものです。そしてこれらの施術所で、「骨折」 「脱臼」 「打撲」 「捻挫」 「挫傷」の5病名についてのみ、 施術することを許されているのが、柔道整復師です。柔道整復師になるには大学受験資格を有する者が、 3年ないし4年間、国が認定した学校で学び、国家試験に合格しなければなりません。

これに対して整形外科医は、大学の医学部において6年間の教育を受け、医師国家試験に合格し、さらに新臨床研修医制度の下、2年間の研修を積み、その後、整形外科の専門的な臨床研修を受けた医師です。

また柔道整復師は医師ではありませんので、手術、注射、投薬、レントゲン撮影などの医療行為は禁じられています。

このような様々な制約がある中、柔道整復師による施術を求める患者さんが多く存在するという現実は、1人の整形外科医として真摯に受け止め、当院に来院されたすべての患者さんが、もっともっと満足し、安心し、来て良かったと言っていただけるように、これからも地道に努力したいと考えています。