わたなべ整形外科関連

2011年09月27日

MRさん

みなさんの中で、毎週水曜日の夕方、わたなべ整形外科の待合室後方に、ネクタイをしめスーツをビシッと着込んだアラサーの紳士たちが10数人、少し遠慮がちに、しかし背筋をピッと伸ばして座っているのを、見かけた方はいらっしゃいませんか?

彼らはMRと呼ばれる人達です。正式には「Medical Representative」と呼ばれ、製薬メーカーや薬問屋さんの社員で、主に自社の薬に関する情報提供、情報収集、販売促進活動などを担当する営業職です。

当院で開催される、さまざまなイベントに参加したり、裏方さんとしてサポートしてくれたり、毎週木曜日午後のテニスでは、一緒にプレイを楽しんだりしています。

大体、ウィークデイの昼間、テニスの相手をしてくれる人を探すのはとても大変な事ですが、彼らは半分仕事、半分自分の健康管理の一環のような不思議なシチュエイションで、よく私の下手なテニスに付き合ってくれます。

先日は、6年程当院を担当してくれたMR伊藤さんの送別会がありました。

事務の女性達の強い希望で、開かれた送別会でしたが、アットホームな楽しい集まりになりました。「イル・ガット」の料理は、今回もおいしくて、ワインとの相性も良く、町田・日比野ペアの作品は今回も二重丸でした。

2011年09月25日

古澤巌 コンサート

9月23日(金)、久しぶりで 古澤巌さんの演奏を聴く機会がありました。

太田市の瑞岩寺というお寺の、本堂と境内を開放して開催されたものです。副住職の長谷川俊道さんとは以前から面識があり、お招きを受けいただき、参加させていただきました。

境内に灯る500本のキャンドルが幽玄な雰囲気をかもし出す中、多くの秋の虫たちとコラボしたヴァイオリンの音色は、しばし異次元の世界へと誘うものでした。

不況が深刻化し、市民のマインドが落ち込む中、このような形で、様々な組織がメセナ活動を展開することは、とても意味のあることと考えております。

当院でも、平成2年から、1年に4回、院内クラシックコンサートを、チャリティーとして開催し、お預かりした浄財は足利市社会福祉協議会へお届けしております。

来月10月13日(木)は、第85回目の開催となります。

時間を調整していただき、多くの方々に参加していただければ幸いです。

2011年09月21日

台風の被害状況

台風15号は、今夜9時半頃、日本各地に大きな被害をもたらしながら、福島県沖の太平洋上に抜けた模様です。

今回当院の被害は、北側からの強烈な、横殴りの風雨に曝された為、1階トイレ、リハビリ、2階手術室隣室の換気扇排気口から雨が侵入した事位で済みました。

しかし、2階のボヌールではお客様のキャンセルが目立ち、また当院外来も、午後は患者さんが少なく、閑散としていました。そんなわけで、まるで計画停電の時を思い出させるように、経済的被害は甚大でした。

それにしても足利市全体の被害は、今回も極めて軽微で済みそうです。

最近聞いた話ですが、東京に本社のある、大手香辛料メーカーが、足利は自然災害が極めて少ないので、工場誘致を決めたそうです。そう言われてみれば確かに、地震は少ないし、水道の水は渡良瀬川の地下伏流水だから安全で、水不足の心配もないし、渡良瀬川の治水工事はほぼ完成していて洪水の恐れもない。足利に工場を誘致する際のセールストークに使えるなあと感じました。

日本各地で自然災害が発生する度に、被害に苦しんでいる方たちには本当に申し訳ないのですが、足利に住んでいる幸せを実感しています。

2011年09月19日

祝祭日の診療

わたなべ整形外科では、2010年9月から、祝祭日は午前中のみ診療をしています。祝祭日が1ヶ月に1回の時は院長、2回の時は副院長と交代で担当し、スタッフの数も多少減らし気味でやっていますが、今日は私の担当でした。

途中まで順調に流れていたのですが、アキレス腱断裂の患者さんにギプスを巻いたり、草刈り機に手指を巻き込まれた挫滅創の急患が来たりで、診察の待ち時間が少し長くなってしまいました。

申し訳なかったなあと、反省しきりです。

しかし祝祭日は、ドクター2人で診療する程の外来数ではないので、悩ましい所です。何とか1時半頃に外来終了し、5分で昼飯を済ませてから、今日は来年採用する新入職員の採用試験でした。

私も面接に立ち会いましたが、今回はリハビリと事務に、それぞれ2人位ずつ採用する予定です。  

2011年09月18日

病院南側外壁の修理

前回、7月25日のブログでもお知らせしましたが、外壁修理工事の現状をお知らせします。

来院される患者さんにご迷惑をお掛けしないように、工事は、木曜日の午後か、日曜日に限定される中、台風の影響もあって、なかなか予定通りに進んでおりません。

しかし、9月11日(日)早朝から深夜までかけて、ようやく浮き上がっていたすべてのタイルの剥がしが完了しました。今は、天候を読みながら、タイルを張る日を調整している段階です。

問題は、すでに20年経過して十分日焼けしたタイルと、似たような色調のタイルが用意できるかどうかです。最大限の努力はしますが、うまい具合に行かなかった時は、大震災のせいにして、デザイン性の増した外壁を可愛がってもらえれば幸いです。

毎日外来診療をしていて感じるのは、来院している患者さんのほぼ9割以上の方が、 整形外科医と柔道整復師の違いについて正しく理解していないという事です。

ちょうどいい機会ですので、簡単に説明させていただきます。

まず「ほねつぎ」「接骨院」「整骨院」という名称についてですが、これは表現の仕方が違うだけで、すべて同じものです。そしてこれらの施術所で、「骨折」 「脱臼」 「打撲」 「捻挫」 「挫傷」の5病名についてのみ、 施術することを許されているのが、柔道整復師です。柔道整復師になるには大学受験資格を有する者が、 3年ないし4年間、国が認定した学校で学び、国家試験に合格しなければなりません。

これに対して整形外科医は、大学の医学部において6年間の教育を受け、医師国家試験に合格し、さらに新臨床研修医制度の下、2年間の研修を積み、その後、整形外科の専門的な臨床研修を受けた医師です。

また柔道整復師は医師ではありませんので、手術、注射、投薬、レントゲン撮影などの医療行為は禁じられています。

このような様々な制約がある中、柔道整復師による施術を求める患者さんが多く存在するという現実は、1人の整形外科医として真摯に受け止め、当院に来院されたすべての患者さんが、もっともっと満足し、安心し、来て良かったと言っていただけるように、これからも地道に努力したいと考えています。

私の最も尊敬している日本人の一人に、「大前研一」という方がおります。彼はまだ自分の子供が幼い頃、毎年その年の年間スケジュール表を二人の子供たちに提示し、両親と一緒に過ごせる期間を塗り潰してもらい、空白になった部分から自分の年間スケジュールを練り上げていました。にも拘らず、彼の、マッキンゼー日本支社長としての業績は、超一流であり、他の追随を許さぬものでした。

それに引き替え私の日常はと言えば、毎朝8時半から夜8時半頃まで、病院に缶詰状態で、朝出勤してから夜遅くに帰るまで、全く外の空気を吸わずに過ごす事もよくあります。月曜から土曜の夜まで、ビッシリ働き、日曜日は当院2階の「ボヌール ビューティーメディック」でのカウンセリング。祝日は昨年9月から、午前中のみ外来診療をしております。

自分でも、よくまあこんなに働くなあと感心していますが、実はこのブログは、自宅に帰り食事を済ませた後、また院長室に戻って来て、書いているものです。

職業選択を思案中の若者には、こういう、フリーな時間が極端に少ない開業医の実態も、是非知っておいていただきたいと思います。

こんな中、「イル・ガット」での美味しいワインと料理、友との語らいはとても貴重な、癒しの時間です。

先日は、お店で偶然、患者さんの沢田さんとお会いしました。

今年もまた、インフルエンザ予防接種のシーズンがやって来ました。わたなべ整形外科では、例年通り、10月1日(土)から12月中旬頃まで実施いたします。

今年のワクチンは、昨年同様、新型(今はこういう言い方はしないようですが、)にも、従来の季節型にも有効なものとなっておりますが、小児に関しての接種方法が大幅に変更になりましたので、ご注意ください。

インフルエンザは毎年流行しますが、その最も有効な予防法は、流行の前に予防接種を受けることです。

今回接種されるインフルエンザHAワクチンは、接種後約2週間で効き始め、その後約5か月間、インフルエンザに対する予防効果が持続し、また、たとえインフルエンザに罹ったとしても、軽く済むと言われております。

初冬から春先にかけての流行に先駆け、早目に予防接種を受ける事をお勧めします。特に受験生や御高齢で体力の低下されていらっしゃる方など、ワクチンが品切れになる前に、接種された方が、よろしいかと考えます。

2011年09月06日

マイチャレンジ!

今日から3日間、マイチャレンジの中学生が2人、わたなべ整形外科の院内各所に出没します。

これは、「心の教育」の一環として、中学2年生が連続3日間、学校を離れ、地域に出て、社会体験活動を行なうもののようです。

私の母校、足利市立第3中学校からやって来たこの2人に、充実した楽しい3日間を、みんなの協力で提供してあげようと思います。

いつ始まった事業なのかわかりませんが、運用の仕方によっては、とても素晴らしいものになるのではと感じます。自分の中学生時代を振り返ってみると、将来どんな職業に就いたらいいか、皆目見当がつかない状態でした。自分が興味を感じている職場に入り込み、その内側から体験できるというのは、とてもエキサイティングなチャレンジだと思います。

今の子供たちは本当に恵まれてますね。

2011年09月04日

親に 感謝 ! 感謝!

親孝行、したい時には親はなし

と、昔からよく言われておりますが、

いつまでも、あると思うな親と金

とも聞きます。

私は8年前に父を亡くしました。一緒に住んでいる頃は、反発ばかりしていた自分でしたが、家を離れ、大学に通い始めた時、辻邦生の「安土往還記」を偶然読み、以来父の事がとてもよく理解できるようになり、帰省するのが楽しみになった記憶があります。

父は私にとって、この世で一番の理解者だったと、今でも強く確信しています。父を失った時は、胸にぽっかり、大きな穴が開いてしまったような感覚に襲われ、それからしばらくは立ち直れませんでした。一生懸命仕事をして、いい結果を出しても、じっと見つめていてくれた父がいないので何か物足りません。

父から直接褒められた記憶は、ほとんどないのですが、あとで母から、「お父さん、とっても喜んでたよ」と言われると、また頑張ろう! というファイトが湧いてきたものです。

今、4人の父親となり、あの頃の父の心境が、よくわかります。不思議なもので、テニスでもスカッシュでも、他人に負けると悔しいのに、自分の子供に負けるとあまり悔しさがこみ上げて来ません。むしろ、早く俺を追い越せ、と願っている自分がいるのを感じます。

つい最近、心に響く江戸川柳を知りました。みなさん既に御存知かと思いますが、ご紹介させていただきます。

「寝ていても、うちわの動く親心」 

親に、感謝、感謝です。