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2011年09月14日

整形外科医と柔道整復師の違いについて

毎日外来診療をしていて感じるのは、来院している患者さんのほぼ9割以上の方が、 整形外科医と柔道整復師の違いについて正しく理解していないという事です。

ちょうどいい機会ですので、簡単に説明させていただきます。

まず「ほねつぎ」「接骨院」「整骨院」という名称についてですが、これは表現の仕方が違うだけで、すべて同じものです。そしてこれらの施術所で、「骨折」 「脱臼」 「打撲」 「捻挫」 「挫傷」の5病名についてのみ、 施術することを許されているのが、柔道整復師です。柔道整復師になるには大学受験資格を有する者が、 3年ないし4年間、国が認定した学校で学び、国家試験に合格しなければなりません。

これに対して整形外科医は、大学の医学部において6年間の教育を受け、医師国家試験に合格し、さらに新臨床研修医制度の下、2年間の研修を積み、その後、整形外科の専門的な臨床研修を受けた医師です。

また柔道整復師は医師ではありませんので、手術、注射、投薬、レントゲン撮影などの医療行為は禁じられています。

このような様々な制約がある中、柔道整復師による施術を求める患者さんが多く存在するという現実は、1人の整形外科医として真摯に受け止め、当院に来院されたすべての患者さんが、もっともっと満足し、安心し、来て良かったと言っていただけるように、これからも地道に努力したいと考えています。