院長渡辺邦夫ブログ

HOME > 院長渡辺邦夫ブログ > 介護脱毛という考え方
2023年05月08日

介護脱毛という考え方

 皆さん介護脱毛という言葉をご存知でしょうか?これは自分が介護される立場になった時に備えて行うデリケートゾーン(VIO)のムダ毛処理のことです。これまでVIO脱毛は20代を中心とした若年層に人気がありましたが、ここ数年都内では40~50代の、介護や老後を意識する世代に注目されるようになって来ました。年齢にこだわる理由は、脱毛で一般に使用されている医療用レーザーマシンがメラニンに反応するタイプの為、白髪になってからでは手遅れだからです。介護脱毛を考えている方は、アンダーヘアに白髪が混じる前に済ませることをおすすめします。

 さて欧米など海外では一般的なVIO脱毛ですが、これは単に美容目的だけではなく衛生面を考えて、エチケットとして行われていることが多いようです。VIOのムダ毛を減らすことにより、清潔で衛生的な環境を維持することができ、感染症のリスクを減らすことにも繋がります。また介護を必要とする方にとって、VIO脱毛は自己ケアの一環としても有効な施術です。介護に従事する方に対して清潔な環境を提供することで排泄の介助がしやすくなり、介護者の負担は大幅に軽減され介護の質を向上させることができます。この為、介護施設や病院など公共の場でも、安心して過ごせるようになります。

 ここでVIO脱毛について、少し現実的な話をしたいと思います。様々な施設で脱毛を受けるチャンスはありますが、やはり一番のおすすめは医療用レーザー装置を設置しているクリニックかと考えます。(当院二階、美容皮膚科ボヌールでもVIOを含む医療レーザー脱毛が受けられます。)エステサロンで使用されている光脱毛器に比べ、圧倒的に少ない施術回数で満足の行くレベルに到達することができます。 知っておくべき課題として、VIOは他の部位に比べてレーザー照射に伴う痛みが多少強いこと(但し回数を重ねるごとに痛みは軽減して来ます)。施行回数も、発毛密度や毛の太さ、皮膚の色素沈着の強さなどに左右されることが多く、他の部位より少し多くなること。脱毛が完了してしまうと毛を生やす毛根が破壊されている為、元の状態には戻せないなどがあります。こんな中、ハイジニーナと言ってVIOの毛をすべて脱毛してツルツルにすることを希望する方もいますが、温泉施設などで他人の目が気になるという方は、V(ビキニ)ラインの一部のみ自然な形で残すという選択肢もあります。                  2023.5.8