院長渡辺邦夫ブログ

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2020年08月02日

レジ袋有料化に思う

 2020年7月1日から環境省の指導の下、プラスチックごみ対策の一環として、プラスチック製レジ袋の有料化がスタートしました。世界の先進国の取り組みに比べると大分遅きに失した感は否めませんが、とりあえず評価したいと思います。当院でもこの政府の方針決定に対してどういうスタンスで臨むべきか大変悩みましたが、最終的にはこれまで湿布や薬袋を入れる為にお渡ししていたプラスチック製レジ袋の使用を全面廃止することにしました。当面この新たな取り組みが定着するまでは会計窓口での混乱が予想され、いろいろ御迷惑をお掛けすることになるかと思いますが、レジ袋提供廃止の趣旨を御理解いただき協力をお願いしたいと思います。
さて今の世の中プラスチック製品は日常生活の至る所に溢れており生活を便利にする反面、不法投棄により年々増え続ける海洋プラスチックごみは世界的に深刻な問題となって来ております。とりわけ海に流れ込んで時間をかけサイズ5mm以下のマイクロプラスチックとなった粒子はそれを取り込む海洋生物に深刻なダメージを与え、食物連鎖を通じて最終的には人類にまで多大な悪影響を及ぼし始めています。こんな中、不法廃棄されるプラスチック製レジ袋は海洋プラスチックごみ全体の約2%と言われております。つまり今回のレジ袋有料化問題の本丸は別の所にあり、目指すべき着地点は不法投棄されるプラスチックごみを限りなくゼロに近づけるべく市民の意識レベルを高めることであると考えます。当院が有料化ではなく敢えて廃止を選択した理由は不法投棄されるレジ袋を少しでも減らす事でありますが、役割を終えたすべてのレジ袋がダイオキシンを発生させない焼却方法で適切な施設で処理されておれば全く問題のない話であり、レジ袋に罪はないと思っています。
地球環境の悪化は既に待ったなしの段階にまで立ち至っております。我々人類は決しておごることなく、常に地球上に生息する多様な生物との共存を考え、日常の生活が今より多少不便になったとしても地球にやさしいライフスタイルを選択すること。そして次の世代に対し断固たる決意を持って、美しい自然に恵まれた地球環境を残すことを約束し粛々と実行すべきであると考えております。
                           2020.8.1