わたなべ整形外科関連

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2013年11月23日

わたなべ整形外科のTABOO

「来る者は拒まず、去る者は追わず」

私は平成元年の開業以来、この原則を忠実に守って当院のスタッフ達と接して来ました。これまでに多くの人を迎え入れ、また多くの人が巣立って行きました。こんな中、開業以来のスタッフも含め、とても長く一緒に働いている仲間達がいます。彼らに共通しているのは(これは私の勝手な推測ですが)私が掲げる、「医療に対する考え方」への共感かなと考えています。病を抱え来院される患者さんに接する際の心構えとして、開院以来掲げている「笑顔」「親切」「信頼」、そして「常に患者さんに希望を与え続ける医療姿勢」を貫く為、時には厳しくスタッフを指導する事もありますが、そんな時私の基本的な医療に対する考えを理解している人はポジティブに受け入れてもらえているようです。

診療中本当にまれにスタッフを叱ることがありますが、それは患者さんに迷惑をかける行為をした時です。また使ってはいけない言葉も多々あります。診察時、レントゲン所見や病状についての説明をしている時、よく患者さんから、この病気この症状がなかなか改善しないのは年のせいですよねと言われることがありますが、これに安易に相槌を打つと大変な事になります。「あそこの病院に行ったら、年のせいだからもう治らないと言われた。」と言い触らされることになります。また注射やギプスその他の治療が終了した時、今日はこれで「終わり」ですというのも当院ではご法度です。私は高齢者に対して「終わり」という言葉を使うのはTABOO(タブー)と考えており、必ず、今日はこれで終了です、あるいは、これで完了ですという言葉を使うようにスタッフを指導しています。その他、患者さんの前で使ってはいけない言葉は、「大丈夫ですか?」「間違えました。」「失敗しました。」「ダメでした。」などなど、たくさんありますが、基本的には、患者さんに不安感、不快感、不信感を与えるような言葉はすべて禁句とし、むしろ希望を与え、不安を解消し、信頼感、幸福感を与えるような言葉を選ぶことを目指しています。

さて頑固オヤジの復活を目指す私としては、ひとたび当院のスタッフとなったからには、お節介と言われ様がお構いなしに、ビシビシと様々な教育を行っております。言葉使い、長幼の序の徹底、高齢者、弱者へのいたわり、一般常識の習得、身だしなみに至るまで、これからの長い人生を、そして社会生活を送る上で、とても大切な、そして基本的な事を若い人達は学んでくれているのではないかと確信しております。
 
院長としては、わたなべ整形外科で最低でも3年位勤め上げることが出来れば、どこに出しても恥ずかしくない、バランスのとれた社会人に仕上がることを目指しています。