わたなべ整形外科関連

2013年06月17日

出会い

世界の人口は既に70億人を超え、毎年約1%ずつ増加する中、わずか100年前後の人生で出会える人の数は果たして何人位いるのだろうか?ただすれ違うだけの人は多くいるが、言葉を交わし親交を深めるレベルまで行く人の数はとても少ない。

平成元年10月、わたなべ整形外科を開業して以来2013年6月16日現在で、87589人の患者さんが当院を受診していますが、中には開業以来通院されている方もいらっしゃいます。1週間に一回、2週間に一回、1ヶ月に一回など来院頻度は病状によってまちまちですが、長く定期的に通っていらっしゃる方は、お互いその性格も知り抜いており、とても他人とは思えぬ親近感を感じています。

昔から「遠くの親戚より近くの他人」と言いますが、とても愛着を持って肉親に対するような接し方になっている患者さんも数多く存在します。縁あって当院を受診された方達と、このように長いお付き合いになった事には、最近何か運命的なものを感じます。また、何の因果か当院を担当することになり私と出会う羽目になった薬のメーカーさん、問屋さん、様々な出入りの業者さんなどなど、本当にビジネスを超えた、心の通う親密なお付き合いをさせていただいている方達が大勢いて、職員も含めこの人達のお蔭で我々の組織は成り立っていると、常日頃感じ、感謝しています。  

さて毎日様々な出会いがありますが、その中には、長くお付き合いしたいなと感じる方とそうでない方がいらっしゃいます。長く人生を歩んでいると、若い頃より多少は人を見る目が肥えて来たと自負しておりますが、このささやかな鑑識眼を通して同好の士を集め、交流の輪を広げ、人生を更に楽しい充実したものにして行きたいと考えています。

若い人によく 「出会いを大切にしなさい」と話します。ビッグな人と出会った時、その人の凄さが解る人は、まだ自分が成長途上にあったとしてもビッグになる素質を持っており、その人から認められ、多くの教えを受け、今後益々成長する可能性を秘めた人であると思います。これに反して、自分のポテンツが低い人は、せっかくの貴重な出会いがあっても、相手の凄さが理解できず、相手からも評価されず、無駄な出会いとなってしまうことになります。
 
せっかくの出会いを無駄にしない為には、普段から書に親しみ、常に謙虚さを失わず、学ぶ姿勢を前面に出し、誰に対してもフランクに接する習慣を身に付けることであり、その先には前途洋々たる人生が開けて来るものと確信しています。こうして自分の、人間としての魅力が増して来ると、自然と周りに人が集まって来ますが、その中から生涯にわたり付き合える友が見つかれば最高の幸せと考えています。