Private Life

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2011年11月21日

あと何回?

最近、テニスやスカッシュをしている時、いつまでこんなに元気にコートを走り回って、ボールを追いかけることが出来るのかな?こんなに楽しく、いい汗をかくことが出来るのは、あと何回位かなあと考えることがある。ケガをしたり病気をしたりすれば、いきなりできなくなる。

一応、自分の人生125年をゴールに設定して人生設計をしているが、宇宙の営みから比べるとあまりにも短い。この短い人生を如何に充実させ、楽しむか。もうすぐ還暦を迎える私としては、大きな課題となりつつある。
 
今の仕事は、わりと安易に決めた割には結構気に入っている。遣り甲斐もある。しかし如何せん自由に使える時間が少な過ぎる。この限られた少ない時間を如何に使い切るか、これからは今まで以上に真剣に考えなければいけないと思う。

お気に入りの場所で食事をしていて、この店にはあと何回来られるかなあと思う。時間があっても、自分の体調がすぐれなければ食べには行けない。自分がOKでも、お店が無くなってしまったり、シェフが変わって味が落ちてしまうこともある。食事を、おいしく、ある感動をもっていただけるというのは、さまざまな条件が見事にマッチした時にのみ得られる、貴重な瞬間であると思う。そういった場面に遭遇した時は、時間の進行を極力遅くして、その幸せを存分に味わいたいものである。 

学生時代ヨーロッパを3ヶ月ほど、バックパッカーで旅した時、毎日が楽しくて楽しくて、そこで過ごす一分一秒がとても貴重なものに感じられた。この時自分の中から自然に出てきたフレーズが、「瞬間瞬間が人生、そんな生き方をしたい。」というものだった。以来、こんな生き方が出来たらいいなと、夢中で突っ走ってきたが、最近、死というゴールを身近に感じるようになり、自分がそこに向かって全速力で走っているような気がして、ちょっと複雑な心境である。

こんな中、「SLOW LIFE」もいいなあと思うようになって来た。大橋巨泉のごとく、まだ元気なうちにセミリタイアし、この美しい地球のさまざまな地域に、それぞれのトップシーズンを追って、渡り鳥のように移り住むというのには本当に憧れる。ついでに自分の飲み仲間たちも一緒に移動してくれると、さらに楽しさが倍増すると思うが、これはなかなか難しそうである。それぞれの土地で仲間を見つけることになると思う。

何はともあれ、世界人口は70億人に達したというのに、それぞれに与えられた短い人生の中で出会える人の数はたかが知れている。その少ない出会いの中で、気の合う仲間というフィルターにかけると、実際に付き合う人の数はさらに少なくなってしまう。最近は、こういう貴重な仲間たちと、あと何回飲み会ができるだろうかと考えてしまう。

自分はお酒大好き人間ではないので、自宅で晩酌はしない。お酒の代わりに牛乳飲みながら食事をしていることも多々ある。ホステスバーも苦手なので、たいてい男仲間たちと熱い議論を交わしながら、美味しい料理と美味しい酒(古酒以外はどんなジャンルもこなす)、これさえあれば充実した一日のエンディングとして申し分ない。