日本人として、国際人として

2011年11月13日

モテ期なるもの

最近は造語ばやりです。アラフォー、美(び)魔女(まじょ)、援助交際、ちょい不良(ワル)オヤジ、別(べつ)腹(ばら)、イクメン、婚活、アッシー君、断捨離(だんしゃり) etc.

次々に生まれるこれらの造語を見るにつけ、日本語というのは、世界でも他に例を見ない程、言葉遊びが自由自在にできる言語だなあと、しみじみ感心します。

こんな中「モテ期」という造語に、ちょっと目が留まりました。昔から、人生においてモテ期は3回あると言われますが、真偽の程は定かではありません。

自分自身はどうかと振り返って見ると、札幌で過ごした学生時代、金太郎と呼ばれ、北大のパートナー校である藤女子大にファンクラブがあった頃が第一期。

東京に引っ越して来て、結婚するまでが第二期だったような気がします。最近はどうかというと、外来でとてもモテています。これは老若男女を問わず、多くの患者さんと接していて、毎日感じています。(ご高齢の方にファン層が偏っているのが少し気になりますが)これが第三期なのかと考えると、ちょっとさみしい気もしますが、自分の置かれた立場を考えると、まあいい線かなと自分を納得させています。

私が学生時代からいつも目指していたのは、女性にも男性にもモテるということでした。まずは男同士の仲間うちで信頼され、ナイスガイとして評価されるのが一番で、ついでに女の子にもモテたらいいなあと考えて行動していたことを、今懐かしく思い出します。あの頃は女性にはモテるけれど、男仲間からとても評判の悪い、女ったらしと言われるのが最低と考え、体育会系男子としてテニスに、そしてアイスホッケーに打ち込んでいました。

私が突然、女性にモテ始めたのは、大学2年の夏、3ヶ月間のヨーロッパ一周旅行から帰国してからだったと思います。バックパッカーとしての貧乏旅行でしたが、毎日毎日自分が変化して行くのを感じ、驚きと共にそれを受け入れながらの、刺激的な3ヶ月でした。最初の1ヶ月は日本語で考え、英語に翻訳して話していましたが、2か月目には英語で考えて英語で話せるようになり、3ヶ月目には英語でケンカできるまでになり、寝言も英語になっていたようです。

ユースホステルやペンションに泊まりながら、さまざまな同世代の外国人と交流し、意見を交換し合う内に、自分の内面で何か吹っ切れたものを感じ、それまでの、シャイで、相手の女性の目を見て話すことが出来なかった体育会系男子が、徐々に変身を遂げる旅となりました。この旅行はその後の自分の人生に大きな影響を及ぼすものとなったと、私は確信しています。

若者よ、日本をしばらく離れて、単なる観光ではない、世界中の若者たちと触れ合う旅に飛び出そうではありませんか!