2011年09月04日
親に 感謝 ! 感謝!
「親孝行、したい時には親はなし」
と、昔からよく言われておりますが、
「いつまでも、あると思うな親と金」
とも聞きます。
私は8年前に父を亡くしました。一緒に住んでいる頃は、反発ばかりしていた自分でしたが、家を離れ、大学に通い始めた時、辻邦生の「安土往還記」を偶然読み、以来父の事がとてもよく理解できるようになり、帰省するのが楽しみになった記憶があります。
父は私にとって、この世で一番の理解者だったと、今でも強く確信しています。父を失った時は、胸にぽっかり、大きな穴が開いてしまったような感覚に襲われ、それからしばらくは立ち直れませんでした。一生懸命仕事をして、いい結果を出しても、じっと見つめていてくれた父がいないので何か物足りません。
父から直接褒められた記憶は、ほとんどないのですが、あとで母から、「お父さん、とっても喜んでたよ」と言われると、また頑張ろう! というファイトが湧いてきたものです。
今、4人の父親となり、あの頃の父の心境が、よくわかります。不思議なもので、テニスでもスカッシュでも、他人に負けると悔しいのに、自分の子供に負けるとあまり悔しさがこみ上げて来ません。むしろ、早く俺を追い越せ、と願っている自分がいるのを感じます。
つい最近、心に響く江戸川柳を知りました。みなさん既に御存知かと思いますが、ご紹介させていただきます。
「寝ていても、うちわの動く親心」
親に、感謝、感謝です。