わたなべ整形外科関連

2014年02月17日

50年ぶりの大雪

今年の足利市は2月8日、15日と、2週連続で、50年ぶりの大雪に見舞われた。

腰の具合が良くなった私は9日の日曜日、早起きして病院駐車場の雪かきをした。結構早起きして行ったつもりだったが、既にカイロプラクターの峰崎が活動を開始しており、彼に合流する事になった。とりあえずプラウドとボヌールのお客さんが駐車場から治療ユニットまでスムーズにアプローチできるだけのスペースは確保しなければということで、二人で久しぶりにいい汗を流すことになった。

つい夢中でやってしまったが、案の定、雪かきが終わるころから腰痛と右坐骨神経痛が再燃して来た。いつも患者さんに言っている事で、15分に一回位休憩を入れながら作業するなどという事は、診察時の指導としてはもっともらしく聞こえるが、作業というものは一旦始まると、休みなく進めてしまうもので現実には無理だと実感した。

さてその一週間後、14日夜から降り続いた豪雪は足利市内を埋め尽くした。

そんな中、15日(土)の早朝6時、7時に目覚ましを掛け熟睡中の私の携帯が鳴った。それは当院事務スタッフからのものだった。15日朝の病院鍵開け当番の子が、まだ新人で鍵開けに慣れておらず、心配で電話した所、雪が深くて病院に行けそうもないとの返事。それではこんな悪天候の中、わざわざ来院される患者さんに迷惑がかかってしまうとの一心で、居ても立っても居られなくなり、何とか頑張って病院まで駆け付けたが、鍵がなくて中に入れない。途方に暮れ、恐る恐る私の携帯に連絡を入れたと言う訳だった。

取るものも取りあえず、パジャマにウィンドブレーカーのまま車を飛ばし病院に到着すると、正面玄関前に当院スタッフが二人、さらに病院西側の日の当たらない側にある職員通用口に車を進めると、そこには寒さに震え立ち尽くす、私に電話を掛けてきた事務スタッフの姿があった。これにはさすがに、やられたという思いで打ちのめされ、こんなにまで病院の事、患者さんの事を思っているスタッフがいたことに痛く感動させられた。

いつも皆に言っている事だが、人は何か大きなトラブルに見舞われた時、非日常的な状況に遭遇した時、その人の本領が発揮され、真価が問われるものだと思う。悪天候の中、スタッフ各自さまざまな知恵を絞り何とか病院までたどり着き、結局いつも通りの診療を行うことが出来た。

私はこんな素晴らしいスタッフ達と一緒に仕事ができる事を誇りに思うし、またそんな環境で働ける自分は、本当に幸せ者だと、大雪のおかげで改めて再認識することが出来た。