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2008年10月06日

第73回院内コンサート 2008.10.6

– ごあいさつ –

虫の音に、そして朝夕の涼しさに、秋の気配を感じる季節となりました。最近体調を崩している方が目立ちます。皆さま風邪など引かぬよう健康管理には十分お気を付け下さい。
 サブプライムローン問題に端を発するアメリカの金融危機は、こつこつと地道に汗を流して働くことを忘れ、マネーゲームに明け暮れていたアメリカ人に冷水を浴びせる事となりました。それにつけても不愉快なのはこの問題がアメリカ国内に留まらず、全世界そして日本にも飛び火し、株価の急落を含め、大きな社会問題となっている事です。全閣僚18人中11人が世襲議員という麻生内閣に、この難局の処理ができるのか、はなはだ疑問ですが、注意深く見守って行きたいと思います。
 さて73回目を迎える今宵のコンサート、久々 ホルン奏者をお招きし、弦楽器との協演が実現致しました。秋の夜長、美しい音色に酔いしれ、しばし時の経つのを忘れてお楽しみ下さい。
 小泉構造改革の度重なる診療報酬マイナス改定の結果、遂に日本の医療は崩壊が始まりました。一方、先進国中最低水準といわれていた英国の医療はジュリアン・ルグラン、ロンドン大学教授の指揮の下、医療費を10年足らずで倍増させ、主要国中最低水準だった対GDP医療費は2004年、最低を日本に譲り、国民の医療満足度も急速に向上し始めております。「医療サービス提供者が騎士になるか悪党になるかは政策と予算次第だ」という同教授の主張は傾聴に値すると考えます。医療従事者が誇りを持って市民の健康管理に取り組めるよう政策で動機付け、予算を投じたのが英国における成功の鍵と言われております。
 厳しい社会環境の中、我々にできることは限られておりますが、これからも患者さんから見て納得のいく良質の医療を、地道に提供し続けたいと考えております。
今後とも皆さまの暖かなご支援の程よろしくお願い致します。

– プログラム –

I 弦楽四重奏曲 変ホ長調 k.160 モーツァルト
II ホルン協奏曲 第1番 モーツァルト

- 休憩 -

みんなで歌いましょう
「赤とんぼ」 「四季の唄」 「紅葉」

III 日本の四季より「秋」 早川正昭
IV 「水上の音楽」より ヘンデル

– 演奏家の紹介 –

関本隆夫  (ホルン)
1985年国立音楽大学卒業。山田桂三、大阪泰久、千葉馨の各氏に師事。1997~1998年英国ロイヤルアカデミーに留学。マイケル・トンプソン、フィリップ・イーストップ、アンドリュークラーク(ナチュラルホルン)の各氏に師事。群馬交響楽団ホルン奏者。

鈴岡淳子 (ヴァイオリン)
桐朋学園大学音楽学部卒業。アルス・ノバ合奏団を経て、つくば室内管弦楽団団員。 フリーの演奏家として室内楽等で活躍中。

西村直人 (ヴァイオリン)
愛知県立芸術大学卒。高崎市在住。フリー奏者としてソロ・室内楽・オーケストラで活躍中

石井啓太 (ヴィオラ)
栃木県足利市出身。足利高等学校卒業。東京音楽大学ヴァイオリン専攻卒業。ヴァイオリンを中村美香、井上将興の各氏に師事。室内楽を藤原浜雄、海野義雄の各氏に師事。

富山節子 (チェロ)
東京芸術大学卒業。前橋市在住。演奏活動をしながら後進の指導をしている。

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