第67回院内コンサート 2007.4.12
– ごあいさつ –
記録ずくめの暖冬、そして厳しい寒の戻りを経て、春の便りがようやく届き始めました。30年来の花粉症を自認する私としては、1年で最もつらい季節を迎えておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
大企業の業績が軒並み好調なのとは対照的に、それを支える、地方の中小・零細企業の苦境が続いております。学ばない子どもたち、働かない若者たちが増加する一方、朝早くから夜遅くまで、働けど働けど楽にはならず、低賃金に喘ぎながら体を酷使する生活を続ける人々がいます。坊ちゃん育ちの安倍首相が、中央と地方の格差拡大を、どこまで認識し、対策を打ち出せるのか、はなはだ疑問です。
さて今宵67回目を迎える院内コンサート。春爛漫の今の季節に相応しい曲を用意させていただきました。時を忘れ、心ゆくまでお楽しみ下さい。
年々厳しさを増す社会保障費削減、弱者切り捨ての政策は官僚主導の政権が続く限り、今後しばらくは続きそうです。この流れの中、日本中の医療機関の経営内容が急速に悪化し始めております。先進国中最低の医療費で、世界最高の医療を、医療機関従事者の自己犠牲によって実現してきた「日本の医療」も、いよいよ綻びが目立ち始め、崩壊寸前のところまで来ております。
今後更に収入が激減する厳しい状況の中、いかに医療の質を落とさず、患者さんに喜んでもらえるサービスを提供できるか、院長としてとても困難な舵取りを迫られております。
何はともあれ、こんな時こそ開業以来の「笑顔」「親切」「信頼」のモットーを高らかに掲げ、職員一人ひとりが地道に努力することが肝要と考えております。今後とも皆さまの暖かなご支援の程よろしくお願い致します。
– プログラム –
I 春の声 ヨハン・シュトラウス
II 春(日本の四季より) 早川正昭
III 春(四季) ヴィヴァルディ
- 休憩 -
みんなで歌いましょう
「花」「贈る言葉」「幸せなら手をたたこう」
IV 弦楽四重奏曲 ニ長調 kv155 モーツァルト
V 弦楽四重奏曲 ニ長調 作品64-5 ハイドン
– 演奏家の紹介 –
鈴岡淳子 (ヴァイオリン)
桐朋学園大学音楽学部卒業。アルス・ノバ合奏団を経て、つくば室内管弦楽団団員。フリーの演奏家として室内楽等で活躍中。
西村 直人(ヴァイオリン)
愛知県立芸術大学卒。高崎市在住。フリー奏者としてソロ・室内楽・オーケストラで活躍中
小崎 えり子(ヴィオラ)
国立音楽大学卒業、元群馬交響楽団。足利市在住、演奏活動をしながら後進の指導をしている。
富山 節子(チェロ)
東京芸術大学卒業、前橋市在住。演奏活動をしながら後進の指導をしている。