第54回院内コンサート 2003.12.18
– ごあいさつ –
日本各地から雪の便りも届き始め、当地足利もいよいよ冬本番という今日この頃、皆さま如何お過ごしですか。空気も乾燥し風邪を引きやすい季節です。日頃の健康管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。
イラクでは毎日のように尊い命が奪われ、遂に日本人の犠牲者も出るという事態にまで発展しております。「さらば外務省」(天木直人著)を読むまでもなく、腐敗しきった外務省職員の中で、稀有な存在として、珍しく真面目に仕事をしていた奥、井ノ上両氏は殉職し、バクダッドの大使館にいるはずの日本大使は何故か東京にいて、安穏と惰眠をむさぼり、危険な地域にはノンキャリを派遣すると言う、外務省の卑劣な体質がここに来てまた明らかにされました。まさに給料泥棒と呼ぶに相応しいでしょう。「ノーブレス・オブリージュ」この言葉は彼らには無縁のようです。
さて54回目を迎える今宵のコンサート。しばし弦楽四重奏の美しい調べに酔いしれ、豊穣のひとときをお過ごし下さい。
来年4月、経済の論理だけで動き、診療報酬の再引き下げを企む財務省は全くの勉強不足という他なく、これ以上の引き下げが日本の医療全体の崩壊を意味することを理解していないようです。この絶望的な状況の中、平常心を失わず診療に専心するのは極めて難儀なことではありますが、職員一同努力する所存です。今後とも皆さまの暖かなご支援の程よろしく御願い致します。
– プログラム –
1 喜びのうた ヘンデル
2 ホーンパイプ ヘンデル
3 四季より 「冬」 2楽章 ヴィヴァルディ
4 カンツォネッタ メンデルスゾーン
5 アヴェ マリア シューベルト
みんなで歌いましょう
「見上げてごらん夜の星を」「雪の降る町を」「きよしこの夜」
6 弦楽四重奏曲 作品18-4より 第2楽章 ベートーベン
7 アイネ クライネ ナハト ムジーク モーツァルト
– 演奏家の紹介 –
鈴岡淳子(ヴァイオリン)
桐朋学園大学音楽学部卒業。アルス ノバ合奏団を経て、つくば室内管弦楽団団員。フリーの演奏家として室内楽等で活躍中。
川俣洋子(ヴァイオリン)
国立音楽大学器楽科卒業。同大学大学院器楽専攻修了。現在、フリーの演奏家としてオーケストラ、室内楽等で活躍中。
小崎えり子(ヴィオラ)
国立音楽大学卒業、元群馬交響楽団。足利市在住、演奏活動をしながら後進の指導をしている。
富山節子(チェロ)
東京藝術大学卒業、前橋市在住。演奏活動をしながら後進の指導をしている。