第35回院内コンサート 1999.3.11
– ごあいさつ –
長く吹き荒れたインフルエンザ旋風も、ようやく収束に向かい、ほっとするのもつかの間、またまた次の難敵、スギ花粉が今年もしっかりやって来たようです。「啓蟄」が過ぎ、梅も見頃の今日この頃、皆さまいかがお過ごしですか。
長引く不況の中、大企業のメセナ活動が行き詰まる一方、病院や寺院、図書館その他種々な施設で、工夫をこらしたコンサートを催す試みが、全国的に広がりを見せております。この現象が一時的なものに終わらぬことを、心から願いたいものです。
さて今年のオープニングコンサートは、一年振りでヴィオラの小崎えり子さんの登場です。試練を乗り越え、コンサート復帰初戦となります。暖かい、大きな声援でお迎えしましょう。
また今年の当院テーマは「学問のすすめ」と致しました。スタッフ一同その意味をよくかみしめ、頭でっかちにならず、生きた学問、社会に還元できる学問を身につけるべく、地道に励む所存です。今後共皆さまの暖かな御支援の程、よろしくお願い申し上げます。
– プログラム –
1 弦楽四重奏曲 作品387 ト長調 「春」第1楽章 モーツァルト
2 弦楽四重奏曲 作品64-5 ニ長調 「ひばり」第1楽章 ハイドン
3 弦楽四重奏曲 作品421 ニ短調 第3楽章 モーツァルト
みんなで歌いましょう
「AVE VERUM CORPUS」
4 ディベルティメント 作品138 ニ長調 モーツァルト
– 演奏家の紹介 –
加代康子(ヴァイオリン)
東京芸術大学卒業、前橋市在住。演奏活動をしながら後進の指導をしている。
小田原由美(ヴァイオリン)
岡山県出身。6歳よりヴァイオリンを始める。国立音楽大学付属高等学校を経て、国立音楽大学器楽科ヴァイオリン専攻を卒業。卒業と同時に群馬交響楽団に入団する。十年間在籍の後退団。セシリア弦楽四重奏団、第一ヴァイオリン奏者としての活動を経て、現在はソロ、室内楽の奏者として演奏活動を行なっている。
小崎えり子(ヴィオラ)
国立音楽大学卒業、元群馬交響楽団。足利市在住、後進の指導をしている。
富山節子(チェロ)
東京芸術大学卒業、前橋市在住。演奏活動をしながら後進の指導をしている。