第34回院内コンサート 1998.12.17
– ごあいさつ –
霜が厳しく降りた朝、紅葉を拾い上げ朝日にかざす……自然の演出は常に感動的です。今冬、早朝のジョギングを始めたおかげで、また少し人生の楽しみが広がったような気がします。
それにつけても毎年この時期、風邪を引いて体調をくずす方が目立ちます。健康管理には、くれぐれも御注意ください。
日本全土を覆いつくす勢いの、戦後最悪と言われる大不況、この厳しい状況の下、種々な立場の人が生まれております。
「失意泰然」「得意涼然」 こんな時代にこそ我々は、いつにもまして思慮深く、冷静な行動が求められているように感じます。
平成10年を締めくくる今宵のコンサート。新進気鋭のオーボエ奏者をお呼びしました。富山先生が絶賛されている方であり、どんな音色を聞かせていただけるのかとても楽しみです。
さて当院はおかげさまで、本年10月16日、開院10年目に入りました。今後共、最高水準の医療を、わかり易く、心地よく提供出来るよう、スタッフ一同地道に努力する所存です。これからも暖かな御指導の程、よろしくお願い申し上げます。
– プログラム –
1 オーボエ四重奏曲 変ロ長調 バッハ
2 オルフェウスによる6つの変容 ブリテン
3 日本のうたによるメドレー
みんなで歌いましょう
「砂山」「ペチカ」「この道」
4 オーボエ四重奏曲 ヘ長調 k.370 モーツァルト
– 演奏家の紹介 –
加納律子(オーボエ)
東京芸術大学卒業。ドイツカールスルーエ音楽大学院修了。日本音楽コンクール第三位入賞。現在、オーケストラアンサンブル金沢団員。
加代康子(ヴァイオリン)
東京芸術大学卒業、前橋市在住。演奏活動をしながら後進の指導をしている。
小田原由美(ヴィオラ)
岡山県出身。6歳よりヴァイオリンを始める。国立音楽大学付属高等学校を経て、国立音楽大学器楽科ヴァイオリン専攻を卒業。卒業と同時に群馬交響楽団に入団する。十年間在籍の後退団。セシリア弦楽四重奏団、第一ヴァイオリン奏者としての活動を経て、現在はソロ、室内楽の奏者として演奏活動を行なっている。
富山節子(チェロ)
東京芸術大学卒業、前橋市在住。演奏活動をしながら後進の指導をしている。