母校と校歌
皆さんこんにちは。副院長の福です。
もう九月だというのに、まだ30度を超える日が続いていますね。熱中症には十分に注意してください。
さて、もう古いネタになってしまいましたが、今年の夏の甲子園で、私の母校の「慶応高校」が107年ぶりに優勝しました。優勝まで行くとは思っていませんでしたが、とてもうれしく思います。
決勝戦終了後に『慶應義塾塾歌』が響きました。ここでちょっと疑問です。なぜ『塾歌』で、『慶応高校校歌』でないのでしょうか。
慶応高校、正式には『慶應義塾高等学校』ですが、『慶應義塾高等学校の歌』という校歌があるのです。高校のホームページにもちゃんとのっています。ただ、公式行事には『塾歌』を歌うと書いてありました。何故なんでしょう。
この『慶應義塾高等学校の歌』には、ちょっとした思い出があります。ホームページにもありましたが、『慶應義塾高等学校の歌』は、昭和43年に高等学校創立20周年記念で作られた歌だそうです。作詞は村野四郎、作曲は服部正さんです。 私が慶應義塾高等学校に入学したのは昭和45年だったと思いますが、その入学式に服部正さんがいらしていて、『慶應義塾高等学校の歌』を指導して歌ったのをおぼえています。そして、服部正さんは「この歌には二番はありません。そして少し長めに作ってあります。それは、この歌が甲子園で歌われるとき、一番しか歌われないのでこの様に作りました。この校歌が甲子園で歌われることを楽しみにしています。」とおっしゃっていたことをおぼえています。
服部正さんは2008年にお亡くなりになったそうです。服部正さんの夢はかなえられなかったようですね。本当の理由は分かりませんが、20年もの間、校歌が無くても特に困ることもなかったし、せっかくできた校歌ですが、長くて覚えにくい。それでは、公式行事では今まで通り『塾歌』で行きましょう。といということにでもなったのでしょうか。
私の母校と校歌の思い出でした。それではまた。