2023年02月13日
復興特別所得税ってなに?
皆さんこんにちは。副院長の福です。毎日寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今週木曜日の16日から、所得税の確定申告の受付が始まります。ほとんどの方は、年末調整で確定申告の必要が無いと思いますが、,医療費控除がある方や、臨時収入(保険の満期金、や競輪競馬の大穴を当てた方)のある方は確定申告が必要になります。
ここで税務署の確定申告の手引を見てみると、「所得税及び復興特別所得税の確定申告の手引き」とあります。さて、「復興特別所得税」とは何でしょう?
ご存知の方も多いと思いますが、平成23年(2011年)3月11日に起こった東日本大震災の復興の財源を確保するための特別措置法による税金です。税額は個人の基準所得税額の2.1%に当たる額です。これを平成25年から平成49年までの25年間!払い続けるものです。平成が令和に代わりましたが、復興特別所得税は連綿と続き、令和19年までの予定です。なんとあと15年も払い続けなくてはなりません!私はもう死んでるかも?
さらに、忘れてならないのは、特別措置法で同時に作られた復興特別法人税のことです。企業にも復興の財源を担ってもらうために作られた税金です。法人税額の10%上乗せして、3年間納めることになっていましたが、平成25年に当時の安倍首相の鶴の一声で、1年前倒しで廃止となっています!
つい先日には、防衛費の財源にこの復興特別所得税を当てようなどという暴言を吐く輩もあらわれました。許しがたい暴挙ですね。
令和19年が来たら、この復興特別所得税がきちんと消滅するか、名前を変えてゾンビのように存続するのかをしっかり見極めたいと思います。15年後、生きてる人は一緒に見極めましょう。それではまた。