子宮頸がんを予防しましょう
皆さんこんにちは。副院長の福です。
さて、今日8月6日は、広島原爆の日、夏の甲子園の開会式の日、そして、3年ぶりの足利の花火の日です。それぞれ沢山の、思い入れのある日だと思います。皆さんそれぞれ、感染予防に気をつけて、過ごしてください。
今日は、あまり整形外科っぽくない話ですが、お付き合いください。
子宮頸がんは、その95%がヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により起こると言われています。これを予防するのがHPVワクチンです。厚生労働省は2013年からこのワクチンを定期接種化しましたが、注射後のしびれやだるさなどの訴えが多かったため、積極的接種勧奨が差し控えられ、接種率は大幅に減少減少していました。
ワクチンの積極的接種勧奨が差し控えられた間に、約25000人の子宮頸がんが発症し、約5000人が死亡したかもしれないという推計が出ています。
ワクチンの接種を積極的に勧めなかった理由が、単なる厚労省の自己保身なら、国民に対する裏切り行為だと思います。積極的接種勧奨差し控えから再開までの経緯を、きちんと国民に説明する義務があるでしょう。
もう一つ疑問があります。厚労省は積極的接種勧奨差し控え期間中に接種できなかった人のために、キャッチアップ接種を行っています。平成9年から平成17年生まれの女子に接種できるようにしています。ところが、この間、25歳のベトナム人の女の子がワクチンを接種に来たのです。接種券も持ってきているので、行政側も認知している事なのでしょう。でも、ちょっとヘンですよね。HPVワクチンは12~16歳に打つのが定期接種なのですから、その時日本にいなくて、その後来日した外国人に、効果の少ない年齢での接種を行うこと,は、なんだか納得できません。(そのベトナム人はもう結婚してるみたいでしたよ。性交渉があればウイルスは既に感染しているでしょう。)
事程左様に、日本のワクチン行政はとってもヘンです。もう少し何とかならないのでしょうかね。
それでも子宮頸がんの予防には、HPVワクチンが有効なことは明らかです。対象の方は是非、接種してください。
それではまた。