2021年03月25日
総額表示の義務化
皆さんこんにちは。副院長の福です。
関東一都三県の緊急事態宣言も解除されましたが、感染状況は悪化しているようですね。予想されたことですが、予防対策はしっかり行ってくださいね。
さて、今回は商品やサービスの価格表示の話です。
今までは、「本体価格+消費税」や「定価(税別)」、「定価(税込)」、「定価(本体価格〇〇円」などの表示がありましたが、4月1日からは、本体価格と消費税を合計した「総額」を必ず表示しなければいけないことになります。
そのため先ほどの例では、最初と二番目の表示は認められないことになります。
消費税率8%の食品を買う場合には、分かりやすくていいように思えますが、全てが良いとは思えません。毎日値段が変動して、毎日値札を張り替える物は良いでしょうが、書籍のように何か月も置いておくものでは、ありがたくないように思えます。そもそも書籍は「本体価格+消費税」の表示が一般的です。これは、たびたび消費税率が変わったので、そのたびに定価の印刷をし直さなくてよいので、合理的な方法と思えます。
しかし、今回の「総額表示義務化」ですべての書籍の定価を書き換えなくてはいけなくなります。出版社の負担は大変なものと思われます。このお陰で、本の値段が何十円か上がるかもしれません。
そもそも「総額表示」は、消費税の大きさを見えなくして、重税感を隠そうとする財務省よりの表示方法だと思います。「本体価格+消費税」の表示で何の問題もないと思います。表示方法はどれでもOKとするのがまともな考え方だと思いますが、日本のお役所はまともでないので、「総額表示」が強行されるのでしょうね。
それではまた。