確定申告が始まります
皆さんこんにちは。副院長の福です。
世間では、新型コロナウイルスによる肺炎の話ばかりで、他の話が入り込む余地がないほどです。
こんな中、今日2月17日から 「令和元年」分の確定申告の受付が始まりました。
申告の手続きは、毎年といってよいほど度々変更されています。例えば、一昨年からは、医療費控除を受ける際には、領収書ではなく 「医療費控除の明細書」 の提出が必要となりました。また、昨年から 「配偶者控除」 が変わりました。申告者の所得が多いと、配偶者控除が受けられなくなりました。
今年はというと、申告書に添付する書類が少なくなりました。株式の年間取引報告書や、配当金などの報告書など、株式がらみの書類が添付不要となりました。極めつけは源泉徴収票の添付が不要になったことです。これはこれで、手間が省けて良い事なのですが、そんな情報はとっくに知ってますよ、という事なので、なんか嫌な感じですね。マイナンバーを記載するようになったので、ツーカーなのでしょう。
国税庁は、マイナンバーカードを利用して、e-Tax による電子申告を推進していますが、丸裸にされるようでやる気にはなりません。いずれはそうなるのでしょうが、まだまだ様子を見たいと思っています。
8年前のブログ 『確定申告の時期に思う』 でも述べましたが、源泉徴収制度は戦時中の名残であり、税金を徴収する側の、国税庁や財務省にはとっても良い制度ですが、税金を取られる側としては、手間が省けて便利な反面、徴収される税の意味や、その額が見えにくくなり、税金に対する理解や吟味がしずらくなってしまいます。
例えば、「復興特別所得税」 という言葉を、一体どのくらいの国民が知っているでしょうか?これは、東日本大震災の復興のため、所得税の2.1%を 「復興特別所得税」 として基準所得税額に上乗せして納めるものです。平成25年分から令和19年分まで、25年にわたって納めるものですが、令和20年には、名前を変えて延長されるか、恒久化されるかもしれませんね。その時生きてる人たちには、注意して見てもらわなければいけませんね。
皆さんも、是非確定申告をしてみてはいかがでしょうか。申告はしないまでも、税務署で 「確定申告の手引」 をもらって読んでみるのも良いと思います。
それではまた。